昭和56年4月、私は冨田さんといっしょに松武館に入門しました。大先生から、「有名な作家の先生」(佐江衆一さん)と「出稽古に行っている門人」(大崎清さん)のお話がありました。大先生は道場に関わる出来事は逐一館員にお話しくださる館長でした。
大崎清さんとの思い出について、入門直後の私には大崎さんに会う機会はありませんでした。出稽古先から戻って来られた折にお顔を拝見しただけです。
松道流藤沢支部の夏合宿に大崎さんが招待されました。ブドウ園では、カゴいっぱいにブドウを摘みニコニコしていた大崎さんがいました。その合宿を通し大崎さんと雑談する様になりました。また、このころ、数回演武会がありました。松武館館員が演武会に参加するなか私もご一緒しました。演武会で絆も生まれました。
ある時、大崎さんから、「古武道団体に加盟するから野川君も来ないか」と声を掛けられました。声を掛けられ素直に嬉しく思いました。が、先輩の方々からのアドバイスもあり大崎さんに、「このまま松道流にいます」と丁重にお伝えしました。紆余曲折を経て、現在、私は松道流護身武道の推進役の一人として日々の稽古に励んでおります。
相久 令和五年八月
松道流 護身武道 松栄館
当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。
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