技について


 技について考えていた折、この思いに合致する文章があったことを思い出しました。これは「コーチングについて考える-実践コーチングのヒント(2005年6月1日)野川栄一」で、内容の一部を抜粋します。

 「技は、基本の技、応用の技、極意の技等さまざまに分類できます。技を練り上げていくことは必然的なものといえます。しかし、受け継いだ技を個人レベルで練り上げ、受け継いだ技そのものの存在が消えてしまうような事態は避けなければならないと私は考えています。基本の技は基本として、永遠に存続し続けなければなりません。技は技としてのアイデンティティーがあります。技の展開法は各人のレベルによって異なるだけで、技は技なのです。松栄塾(松栄館の前身)としての稽古姿勢は稽古相手を大事にし、技を技本来の展開する法に則り、身体を技に適した運用で、技の効果を最大限に発揮させるための稽古を実践し、身体操法の研究を怠らないということです。」   

                    相久 令和五年一月 

松道流 護身武道 松栄館

当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。