当流の段位制度について


 当流で段位制度を導入したのはほんの40年程度です。

 兼相先生の時代では、修行の段階に応じ、カタの目録を出すだけに留まったと聞きます。

 大先生の時代では、大正から昭和初期の時流にあわせて初伝、中伝、奥伝、皆伝、印可と修行の段階を分け、また修行の段階ではありませんが印可後、流派に顕著な貢献をされた者には、名誉称号を与えました。

 カタを通してワザが使えるようになると皆伝のあかしとして師範免許が与えられ、道場付きの師範となります。その上、教え方や人格等々が十分吟味され、師が機を見て、極意口伝と印可目録を与え、あかしとして武号が授与されます。武号が授与されると名札が幹部欄に移り、独り立ちが許されます。

 しかし時代が下り、旧本部道場の回りに空手道場ができますと、世間に合わせて初伝を初段、中伝を二段、奥伝を三段、皆伝を四段と師範免許、印可を五段と武号授与としました。名誉の称号は六段と名誉称号の授与としました。

 過去には、名誉六段には最高位、最高師範、首席師範、宗家代理、副館長などの名誉称号が贈られています。

 従いまして、現代においても、六段が当流の最高段位となります。

松道流 護身武道 松栄館

当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。