昭和十八年に松道流創始者の松本貢兼久(大先生)が、平塚市松風町に松武館を創設してから本年で80年目となりました。
戦後の武道禁止令に対して大先生は、松道流を護身武道として生き延びさせるなど、数多なる難局に対峙するなかで多くの門弟を育ててきました。大先生のご長男の松本保男武久(若先生)は、 2代目として大先生の武道を引き継ぎ、松道流に生き続ける術技を絶えることなく守り、育てられました。3代目を期待された若先生の長男・尚樹は、病気などの理由から継承を断念し、大先生の弟子であり若先生の弟子でもある私に、松道流の継続を託されました。
紆余曲折を経て、3代目は私が継承し、松道流は絶えることなく80周年を迎えることができました。松武館は閉館されたため、私は老松町に松栄館を設け100周年を迎えるべく日々稽古と指導を継続しております。
松道流は柔・剣・杖の三位一体を本懐としています。これは武道の身体操法を現代の社会生活に活かし、よりよく暮らす身体づくりを目的の一つにしているからです。
令和4年5月、大日本武徳会に松道流は入会が許され、柔術部門に所属しております。令和5年10月1日、平安神宮奉納演武大会において奉納演武を行うと同時に高段者審査にて、私は八段 範士に合格しました。
大日本武徳会範士八段の称号を汚さぬよう、日々の稽古に精進して参る所存です。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年10月吉日
松道流護身武道松栄館 館長 野川栄一相久
松道流 護身武道 松栄館
当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。
0コメント