知足常楽能忍自安


~2015年頃、相久の稽古メモより~

『 「知足」から、杖を三本購入し朝夕表を各四本づつ毎日稽古していると、新たな発見があり「常楽」のとおり楽しくなりました。

また、継続はやはり忍耐強くないと中断してしまいます。これが「能忍」で、次に「自安」から、稽古を継続するということは宗家である私の宿命であり、たとえ一人稽古であっても充実がなければ稽古が形骸化してしまいます。

この気持ちが判ると、自ずと心が穏やかになってきたように思いました。新たな取り込みと新しい三本の杖が、自我と自己を再構築へと導き、時空と共有することが重要と認識しました。

以上から本年から道場に、知足常楽能忍自安の掛軸を掲げました。 』

 2022年にホームページを立ち上げてから、はや1年が過ぎようとしています。

 過去の1年間では3世をはじめ、私どもにとっては不慣れな作業とチャレンジの連続でした。武道や身体操法が好きで集まった仲間が、気が付けば巷説や風聞に先達方々の名が埋もれないために過去の史料を探したり、きわめて私的な思い出でもある当時の写真や記念の品を探したりしました。 

 ホームページの当流の歩みの欄には、当時道場に出入りしていた方々が、ふっと懐かしく思えた時に立ち戻れるよう、なるべく名前を網羅して残すように努力しています。

 かつて旧本部道場の一面に掲げられていた、名札のように。

松道流 護身武道 松栄館

当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。