ワザの向上にとって、他人のワザを見ることは重要であり大いに役立つ。おのれのワザは自れの感性がとらえ直接的であるのに対し、見学することにより間接的にワザを研究できるからである。ただ単に、ワザが極まる、掛かるというのを見るのではなく、相対する人に対し、いかなる行動をとるかを熟視するのである。見た目に悪い見栄えのしないワザは、やはり極まりワザとは言い難く、真に美しいワザ、すなおなワザが見学の対象であるが、逆のワザもまた手本にできるのである。
自れのワザの動きは、多くなく、少なくなく、大きくなく、小さくない無駄を省いた無理のないものをめざす。
平成初期、相久の稽古メモより抜粋
松道流 護身武道 松栄館
当流HPをご覧いただき、ありがとうございます。 当流は昭和18年、旧水戸藩士・武石謙太郎兼相居士の弟子・松本貢兼久が無比流、浅山一伝流、兼相流等諸術を総じて創設しました。身体操法の振り返りにより、日本古来のエッセンスを身につけ、実生活での向上を目指しています。
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